ジェイクがこれを奇貨とし、確たる人脈を築ければ、王家との繋がりが出来る。そうなれば、いくらでも甘い汁を吸う機会が巡ってくるだろう。彼が見る限り、セリアは隙が多すぎる。ジェイクがその気になれば、彼女を踏み台に、富貴への階段を上ることができるだろう。……あくまでも、その気に成れば、だが。 彼は今、己が人生の分岐点に立っていることを自覚していた。それがわかったからといって、特別な何かを行おうとは、しなかったけれども。カルティエ 結婚指輪
「わかっているでしょうけど、さしあたっては、近場の軍と合流することが目的ね。軍需物資の集積所なり、補給路なりをたどっていけば、いくらかは残存兵力を加えて行けるでしょう」「左様でございますな。三十名程度では、大負けに負けて逃げ帰ってくるようで、格好が付きません」「大負けで、間違ってないと思うけど?」 ジェイクは、ただ常識的な一般論を述べた。セリアは、そもそも争いごと事態に馴染みはないのだから、わからなくても当然であろうが……その点を放置したままに出来るほど、現状に余裕はない。彼はそう判断し、多少性急にでも、この場で認識を改めさせることにした。カルティエ タンク
「率直で正しくあることが、常に最善であるとは限りませんよ。見栄やはったりを張れば、得をする。そんな事態も、ありえるのですからな。負け戦は特に、悲惨な状況から目をそらす努力が必要なので」「……それが許されるのは、末端の国民だけよ。私は、目をそらしたくても、そらせない立場にいる。許されるなら、下々の連中と、同じものを見ていたいたかった。――騙されていると、知っていてもね」カルティエ リング
傍のジェイク以外には聞こえないよう、小声で呟く。それを聞き取った彼は、慰めるわけでもなく、一介の士官として真っ当な忠言を行うのみだ。「気丈に振舞ったり、弱気になったりと、貴方も随分忙しい方ですな? 迷いなど、捨ててしまいなされ。それこそ一番、この場では不要の物です」 金言であった。彼の経験が言わせる台詞であろうと、セリアは理解する。ジェイクの台詞は、皮肉げな言葉もあった。しかし、彼の明るい、屈託のない声で言われてしまうと、不思議と嫌らしく聞こえなかった。カルティエ 結婚指輪
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